セント・パトリック教会を歩く

ニューヨークのセント・パトリック教会は、マンハッタンのど真ん中であなたを優しく迎えてくれます。

昼休みなどはエントランスの階段に座ってコーヒーを飲みながら、街ゆく人々をぼんやり眺めるのが大好きです。

カトリックの大教会Cathedralですから、基本的に開館時間中はいつでも中に入り、見学できます。椅子に座って祈りを捧げることもできます。ほの暗い中に浮かぶキリスト像を見ていると厳粛な気持ちになります。

大聖堂に入ると、巨大なパイプオルガンが目に入ります。その上にはバラの窓があり、カトリックの大聖堂とわかります。

このパイプオルガンは、日曜日のミサに行けば音を聞くことができます。

カトリックにとって重要な儀式であるミサそのものは、毎朝行われており、原則として誰でも参加できます。ただし、旅行者が短パン・Tシャツで興味本位にミサに参加するのは歓迎されないでしょう。

私はハーレム地区の日曜礼拝に参加したことが何度かありますが、スーツにネクタイで行きました。参加者は皆同じような服装でした。

私はキリスト教徒ではありませんが、子どもの頃から聖書を読むのは大好きです。旧約聖書と新約聖書はもちろん、仕事でお付き合いのあった関係で、モルモン教の聖典であるThe Book of Mormonも全て日本語と英語で読みました。

内容についてはともかく、聖書は膨大な人類の知識の集積であり、深く研究するに値する素晴らしいものであると信じています。

ミサに行くと、専門家が一般の人々に向けて優しく解説してくださることがいいと思います。しかも世界中どこの教会でも無料です。最低限の礼儀さえ守れば、人種に関係なく仲間の一員として気持ちよく受け入れてくださいます。

ニューヨークのセント・パトリック教会の主祭壇は、ティファニー宝飾店がデザインしたそうです。それ以外にも祭壇が両サイドの通路にたくさんあり、それぞれにお祈りを捧げておられる方がいます。

小さなロウソクも火が灯されて、たくさんの人々の祈りとともに教会の構成要素となっています。

大聖堂の通路の上部にはステンドグラスもたくさん飾られており、どれも見事です。

教会の雰囲気はいいですね。五番街の喧騒が嘘のように静粛です。