セントラル・パークの西79丁目の広大な敷地に、アメリカ自然史博物館はあります。
エントランスの階段を登ると、恐竜の化石が出迎えてくれます。
入場料金は、寄付です。無料ではありません。私はいつも10ドル紙幣を入れます。秘訣はエントランスの担当者に笑顔で話しかけることです。こんにちは、元気ですか?みたいに。
昔は無料で入っちゃったことが何度もありますが、今はさすがにそれはしません。このレベルの展示を維持する費用を考えると、20ドル払っても安いくらいです。一応の目安となる金額は表示されていますけれどね。
初めて行かれるなら、迷わず4階の恐竜の展示コーナーへ行きましょう。ここは童心に帰って楽しめます。実際に触れる化石も展示されています。
様々な恐竜の骨格展示は、それぞれに興味深く、いつまでも観察しつつ、さらには表示を読んで知識を蓄えることもできて、大満足です。
ただ恐竜展示以外の常設展示は、やや暗い雰囲気です。そもそも博物館ですからね。
私は、特に用事のない日曜日には、朝の開館時間に合わせて八番街の自宅から歩いて自然史博物館へ散歩に行きます。セントラル・パークの四季折々の風景を楽しみながら歩いていくと、そのうち自然史博物館の巨大な建物が見えてきます。
中に入って、最初はカフェでコーヒーを飲みます。椅子に座って周囲を見渡し、家族連れや旅行者などの人の観察をするのです。
その後でおもむろに館内を歩きます。歩いていると、サリンジャーの「ライ麦畑でつかまえて」The Catcher in the Rye でホールデン少年がここを訪問した時の感想を思い出してしまいます。
館内には、プラネタリウムや3Dシアターなどもあって、別料金ですがこちらもお勧めです。