もはや天才少女という括りは超越しました。聴衆を魅了してやまぬ演奏を聴かせてくれる一流のクラシック音楽家になりつつあります。
12歳のときの演奏をお聴きください。タイスの瞑想曲を、これだけの落ち着いたテンポで朗々と演奏できることが素晴らしいです。一音一音が鮮やかな光彩を放っているようです。
ボウイングが綺麗ですね。右手から生み出される音色の繊細な美しさがマスネの魅力を高めています。こんな風に演奏したいですね。
現在は15歳ですが、動画撮影時は13歳です。キャプションにあるとおり、Covid 19 (新型コロナ肺炎)のために働く医療介護従事者を激励する演奏です。
ワグナーのAlbumblattは初めて聴きました。ロマンスというタイトルがふさわしい叙情的な旋律を、13歳のChloeは完全に自分のものとして歌います。
「指輪」の印象があまりに強すぎて、歌劇以外よく知らなかったリヒャルト・ワーグナーについて、自分の勉強不足を恥ずかしいと思いました。
そしてChloeの成長ぶりに気持ちが踊るのを感じました。これから、数か月又は数週間という短い単位で、彼女の音楽は成長していくのでしょう。
早くシンガポールをはじめとする世界がこのウイルスと共存する道を見出して、彼女の演奏を直接聴ける日が来ることを待ちましょう。
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