スケール(音階練習)の楽しさ

チェロに限らず、全ての楽器の練習はスケールから始まります。 スケールとは音階のことです。 音階の練習は全ての練習の最初に必ず行います。まずハ長調のドから順にレ、ミ、ファと上がり、4オクターブ上がったら下がって、最初のドに戻ります。次に1音上げたレから始まるニ長調、ミから始まるホ長調と順番に上がっていきます。 スケールを練習するのは正しい音程を取れるようにするためですが、それ以外に楽器を鳴らす準備運 […]

私にとってブラームスとは。

ヨハネス・ブラームスは1833年ドイツ・ハンブルグ出身の作曲家です。ドイツの偉大な作曲家の中でも、特に顕著な功績のあった偉人、マエストロです。 彼の作風は、重厚な音の響きと広い音域の華麗な旋律が特長です。このことは、演奏技術が相当高度でないと、他人に聴かせられる演奏にはならないことを意味します。それは小編成で演奏される室内楽曲に顕著であり、特にファンの多い弦楽五重奏曲や三重奏曲、2曲あるチェロ・ソ […]

マーラー交響曲第5番を演奏する。

グスタフ・マーラー GUSTAV MAHLER はウイーン・フィルハーモニー管弦楽団、ニューヨーク・メトロポリタン歌劇場、ニューヨーク・フィルハーモニー管弦楽団などで活躍した指揮者であり、未完の10番を含めた壮大な交響曲と歌曲の作曲家として知られます。 私が演奏したことがあるのは1番、2番、5番の交響曲のみですが、どの曲もOne of Bestであると自負できるものでした。それは曲そのものの壮大な […]

ドヴォルザーク交響曲第8番を演奏する。

ドヴォルザークの交響曲で、最もボヘミアの風情が感じられるのは8番です。 特に第3楽章のワルツは、切ない旋律がチェコの大自然の郷愁を感じさせます。主旋律の美しさと対比するように副旋律が動く様は、ブルタヴァ(モルダウ)の滔々とした流れが風に吹かれてうねるようです。 チェロ奏者は、第3楽章は暇です。美しい楽曲の構想を楽しみながら、粛々と伴奏します。 チェロの旋律が美しいのは1楽章と4楽章の冒頭です。一般 […]

From the New World(新世界より)

ドヴォルザークの作品でもっとも有名なものの一つである交響曲第9番は副題があり、From the New World(新世界より)と言います。これはニューヨーク・ナショナル音楽院の院長として招かれたドヴォルザークが、当時の新興国アメリカの印象と、故郷チェコへの憧憬をモチーフに、1893年に作曲した最後の交響曲です。 第1楽章の冒頭は、チェロが印象的な旋律をピアニッシモで奏でます。自分の母国がどこであ […]