テキサスにやってきました。
インターステート10号線を、本当に人工物の何もない大平原をまる1日走り、ついにたどり着く大都会です。
アメリカ合衆国独立当時の史跡を訪ねて多くの観光客だけでなく、近代的コンベンションホールへビジネス客が全米から集まる都市。
メキシコ国境に近いサンアントニオです。
アラモの砦 The Alamo での戦闘は、ほぼ全てのアメリカ人が知っている歴史的戦闘であると思います。
アメリカ13州が英国から独立したのは1776年7月4日、独立記念日です。
その後1783年にパリ条約でアメリカ合衆国となりました。そのときは13州とミシシッピ川より東、五大湖より南の地域が英国から割譲されました。
その頃、テキサスはまだメキシコでした。1812年の米英戦争、1819年のフロリダ買収を経て、テキサス共和国が樹立された1836年3月2日のテキサス独立宣言 TEXAS Declaration of Independence までの戦闘で、もっとも激烈な戦いとなったのがサンアントニオを舞台に行われたアラモの戦い The Battle of the Alamo です。
メキシコ共和国軍に対し、テキサス分離独立派はウイリアム・トラヴィスを指揮官に、わずか300人程度の人員で絶望的な状況下戦い、戦闘員全員が戦死しました。
アメリカ人にとって、なぜこの戦闘が有名なのでしょう。
ニューヨークの知人の話を総合すると、要するに「勝てる見込みもなく死ぬことがわかっているのに、独立を勝ち取るため最後まで逃げずに戦った」からだそうです。
歴史的建造物であるアラモの砦は記念館になっています。元は伝道施設でした。https://www.thealamo.org/
サンアントニオの街は、砂漠の中だからこそ、緑がとても多く、街中を水路が流れています。水の街という印象です。
しかし少し車で郊外へ行くと、すぐにかつてのメキシコ領時代を彷彿とさせる荒涼とした光景が広がります。
ところでテキサスというと、日常生活にショットガンや銃は切り離せません。街のショッピングセンターでは普通に猟銃が TODAY’S SPECIAL!などと大々的に売り出されています。もちろんこれはコヨーテやガラガラ蛇などに対する護身用です。
郊外を走っていると、見渡す限り何もない砂漠なのに、忽然と「○○ RANCH」という看板が掲げられているのを目にすることがあります。ここから俺の牧場だよ、という案内です。
いや、家とか全然見えないでしょ?どこに住んでるの?と聞きたくなります。
テキサスは、こんな感じでスケールがとにかく大きい。こういう街で生活すると、細かいことはどうでもよくなりますね。
朝ごはんは歯応えのあるパンにソーセージか、クリームチーズをたっぷり乗せてかぶりつく。夕食は羊や牛の肉を外でガンガン焼く。
なぜかここにいると、メキシコ料理のタコスがとても繊細な味に思えます。
お酒はテキーラでしょ!