聴き入ってしまうクロエ

クロエ・チュアが大きく世に出たきっかけのメニューイン2018です。

このセミファイナルの演奏は、聴いてしまうと他のことができなくなります。

ですから、なかなか聴きません。

たまにはいいか、と思ってまた聴いてしまいました。

皆様はどのような感想を持たれるでしょうか。

私は、テクニックのすごさとか、ボウイングの軽やかで美しいこととか、そんなことはすべて、逆説的ですが aufheben (止揚)して、そのうえで

クロエの音楽の美しさに、感謝の気持ちがわいてきます。

なかなか演奏会の開けない状況が続いています。

どこでもいいので、クロエの生演奏を聴きたいですね。

弓のアップダウンとか、運指とかの専門的なことだけでなく

どこでブレスしたか

フレーズをどんなふうにとらえているか

生演奏でないと伝わらない臨場感を

自分の感性すべてで感じたい

そう思います。