• 2020年1月28日
  • 2024年6月5日

第九を演奏しよう。第2楽章はスケルツォ!

スケルツォという形式の楽曲です。 スケルツォとはイタリア語で、英語ではjoke(冗談)のことです。 と言っても別に笑わせようという意図はまったくなく、軽快で洒脱な印象の構成で、テンポも早く演奏されます。三拍子ですが、早い三拍子なのでむしろ一拍子のように聞こえます。 ベートーヴェンはこの主題をラ→(1オクターブ下の)ララ、レ→(1オクターブ下の)レレという旋律で表現しています。 この主題が提示される […]

  • 2020年1月22日
  • 2020年2月9日

第九を演奏しよう。第1楽章は6連譜から。

ルードヴィッヒ・ヴァン・ベートーヴェンの交響曲第九番「合唱付き」のお話をしばらくしたいと思います。 今日は第1楽章について。 第九といえば最終楽章の圧倒的な勝利感が感動を呼びます。 第3楽章の静謐で瞑想的な旋律も、その後に4楽章があることを想定した上で成り立っているのでしょう。 しかし、ベートヴェンの最後の交響曲は、第1楽章からしっかり聴きましょう。 冒頭は通奏低音の6連譜で始まります。知らないか […]

  • 2020年1月16日
  • 2024年6月5日

第九を演奏する。

チェロを10歳から弾いていて、そしてチェロ奏者としてオーケストラ活動をしていて、これまでに感動した楽曲はたくさんありましたし、これからもそうでしょうが、現時点でベストは第九です。 もちろんベートーベンの交響曲第9番合唱付きのことです。 交響曲という形式を確立したのはハイドンとモーツアルトですが、それを昇華したのは紛れもなくベートーベンです。 その後のシューベルト、ブラームス、シューマン、メンデルス […]

  • 2020年1月11日
  • 2020年1月11日

ヴィヴァルディ「四季」を演奏する。

ヴィヴァルディの四季は、なぜあんなに軽快で歓びに満ち溢れているのでしょう。 多分知らない人はいないくらいの有名な楽曲ですけれど、特に春のテーマは生まれて初めて聴く人でも、どこかで聴いたことがあると思えるようなしっくりと腑に落ちる主題です。 私は子どもの頃から、この曲は何回も演奏しました。 チェロの場合、この時代はまだ通奏低音といって、ベース部分を支える役割が多く、はっきり言って退屈です。 退屈だと […]

  • 2020年1月6日
  • 2020年1月6日

スケール(音階練習)の楽しさ

チェロに限らず、全ての楽器の練習はスケールから始まります。 スケールとは音階のことです。 音階の練習は全ての練習の最初に必ず行います。まずハ長調のドから順にレ、ミ、ファと上がり、4オクターブ上がったら下がって、最初のドに戻ります。次に1音上げたレから始まるニ長調、ミから始まるホ長調と順番に上がっていきます。 スケールを練習するのは正しい音程を取れるようにするためですが、それ以外に楽器を鳴らす準備運 […]