• 2019年12月20日
  • 2019年12月20日

私にとってブラームスとは。

ヨハネス・ブラームスは1833年ドイツ・ハンブルグ出身の作曲家です。ドイツの偉大な作曲家の中でも、特に顕著な功績のあった偉人、マエストロです。 彼の作風は、重厚な音の響きと広い音域の華麗な旋律が特長です。このことは、演奏技術が相当高度でないと、他人に聴かせられる演奏にはならないことを意味します。それは小編成で演奏される室内楽曲に顕著であり、特にファンの多い弦楽五重奏曲や三重奏曲、2曲あるチェロ・ソ […]

  • 2019年12月15日
  • 2019年12月15日

マーラー交響曲第5番を演奏する。

グスタフ・マーラー GUSTAV MAHLER はウイーン・フィルハーモニー管弦楽団、ニューヨーク・メトロポリタン歌劇場、ニューヨーク・フィルハーモニー管弦楽団などで活躍した指揮者であり、未完の10番を含めた壮大な交響曲と歌曲の作曲家として知られます。 私が演奏したことがあるのは1番、2番、5番の交響曲のみですが、どの曲もOne of Bestであると自負できるものでした。それは曲そのものの壮大な […]

  • 2019年12月10日
  • 2019年12月10日

From the New World(新世界より)

ドヴォルザークの作品でもっとも有名なものの一つである交響曲第9番は副題があり、From the New World(新世界より)と言います。これはニューヨーク・ナショナル音楽院の院長として招かれたドヴォルザークが、当時の新興国アメリカの印象と、故郷チェコへの憧憬をモチーフに、1893年に作曲した最後の交響曲です。 第1楽章の冒頭は、チェロが印象的な旋律をピアニッシモで奏でます。自分の母国がどこであ […]

  • 2019年12月8日
  • 2019年12月8日

IN COLD BLOOD (冷血)を読む

背筋が凍るような戦慄を覚える犯罪があります。特に金目当ての強盗殺人は、その動機の単純さに比較し、結果の重大性に情状酌量の余地はありません。いわゆる極刑しか選択の余地はない、と裁判所が判断するのも止むを得ないでしょう。 アメリカ中西部カンザス州ホルコムという田舎町が事件の舞台です。 カンザスは行ったことがありませんし、一生行かないだろうと思います。アメリカの地図を見ていただければわかりますが、大陸を […]

  • 2019年12月7日
  • 2019年12月8日

プラハ、ドヴォルザークのチェロ協奏曲

チェロ弾きにとっては、プラハは特別な街です。 観光都市としても有名なチェコの首都プラハは、英語ではプラーグPRAGUEといいます。 大河の街、尖塔の街、お城のある街という印象です。 街の中心を流れる大河・ヴルタヴァは、ドイツ語のモルダウが日本では有名ですね。私も学生時代に「ボヘミアの河よ、モルダウよ」と歌いました。 この歌はチェコの国民的作曲家であるスメタナの交響詩「我が祖国」(英語ではMy Co […]